故郷便り    Vol.003 2001.9.12
 遂にオクラの最盛期です。いわゆる料亭などで言うミニオクラ(大きくなる前に収穫し柔らかな食感を楽しむ)と同じものです。朝晩2回の収穫とパック詰めに寝る暇がありません…冗談ではなく朝4時、5時になることも度々…
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「寝過ごした!」つい先日は市場に早朝5時過ぎに持ってゆくのですが、寝過ごしました。気がついたら7時でした。もう市場のせりは終わっています。なにしろ、床についたのが4時でしたからうとうとしたつもりが3時間寝てしまったのです。まるで受験生みたいです。涼しくはなってきましたが睡眠不足が慢性化してきました。オクラが待ってくれないのです。少しでもおいしいと喜んでもらうためには苦労は…ね。
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オクラの花は毎日、毎日淡い黄色にそよいでいますがオクラの葉や茎には毛が生えています。これで皮膚をこするとかぶれるんですよ。ですから収穫は完全武装!目だけを出して…まるで養蜂家のような出で立ちでオクラの林の中を(今ではオクラの高さは1m以上あります)収穫に回ります。
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「老人だって頑張っています」85歳になる親父もこの頃、毎晩12時過ぎまで出荷の手伝いをしてくれています。老人酷使?…いえいえ、自ら志願してくれたのです。農家の年寄りは生涯現役!リタイヤなんてしません。もっとも、昼間に眠くなれば畑で眠りこけていたりしますが。睡眠は充分とっているようですからご安心を。
「不思議」そういえば親父は不思議な能力の持ち主で蚊に刺されても痒くないらしい…。老人になって感覚が鈍った?のではないのです。私が子供のころから腕にとまった薮蚊を見せて「充分血をすうとポロっと落ちるんだぞ」と血を吸わせていました。「潰したら!」と言っても「可哀想じゃないか。蚊だって生きているんだ」と平気な顔をしていました。それが、近頃では蚊がブンブン飛んでいるのに刺されなくなったらしい。どこ吹く顔で意に介さないのですよ。私はダメです。すぐ出ているところがプクプク膨れて痒いのなんの!。農家の周りに蚊がいるのはやむをえないことですが悩まされています。ですから、免疫になるなんてことは考えられませんけど…。不思議だ!!

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                 タヌキ情報
う〜む!タヌ公はこんどは家のすぐ前にある山を狙いました。ナシの木が何本かあるのですが、これを襲いました。「幸水」に袋をかけて収穫間際だったものを根こそぎやられました。ぶどうの方は少々ガードしたところ…(電気のバリヤーを試してみたんです)それ以降は寄り付かなくなったんですけれど…。上手に木に登って実をもいで持っていってしまいます。一晩で梨の木には実がなくなっていました。

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